2011年7月28日木曜日

仙台の工芸品「玉虫塗」

Posted by 東北工芸製作所 代表取締役 佐浦 康洋

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今回は、東北工芸製作所 代表取締役 佐浦康洋様に仙台の工芸品「玉虫塗」についてご寄稿頂きました。


【玉虫塗の特徴】
銀粉と漆の塗りを重ねることで生まれる玉虫のような輝きから玉虫塗と呼ばれており、漆器が盛んな日本の中でも独特の輝きをもっています。
その独特の輝く塗りの技術により海外での評価が高く、マッカーサー元帥夫人も訪れています。

【玉虫塗と東北工芸製作所】
東北工芸製作所は、商工省工芸指導所と東北帝国大学金属材料研究所とが協力して昭和8年に仙台市に創設しました。昭和14年に玉虫塗りの特許の使用権を取得して以来、仙台を代表する工芸品として玉虫塗りの生産を行っています。

昭和初期の設立の背景と目的には、日本の工芸を近代化し、発展させて「輸出振興」と「東北の産業発展」を目指していました。今の言葉で置き換えれば、起業家であり、創業ベンチャー事業であり、地域ブランド開発と同義の事業だと言えるでしょう。
「玉虫塗」は「塗る技術」です。何にでも塗れるため、現代に調和したコラボ商品を増やすことができます。

【先端技術との融合】
先端技術は支えられた近代的産業と拮抗しながら、変わりつつある生活行動様式の中での新たな利用価値を開拓し、人々の生活時空間の中での最適ポジションを探っていくことが求められています。
そのためには積極的に新用途の開発を目指し、新たな形態や機能の創出により、今日のニーズに応えていく必要があります。その中で伝統的な技法を守りながらも、新製品の開発を探求していきたいと思います。

震災以前も震災後も同様に変わりなく、地元の素材や人のつながりを大切に、この伝統の技法を守り続けてまいります。
仙台市内中心部にこの玉虫塗のショールームを開いています。ぜひ、お気軽にお立ち寄り下さい。

東日本ビジネス支援サイト:宮城県の玉虫塗

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